『レモンカー』と言う言葉があります。
見た目は美味しそうな果物だけど知らずに齧ると酸っぱいレモン。
それを車に例え、見た目は綺麗だが中身はボロボロ・・・
見た目と中身のギャップです。
その逆の様な状況を目の前にしました。
先日の閉店後、戸締りを済ませ店の前に立つ久保田さん。
その前を通りすがりに久保田さんのバイクを舐める様に見る一人の年配男性がいました。
グラマラスな女性を見る様にバイクを見る男性の邪魔になら無い様にそれを見つめる久保田さん。
邪魔になら無い様にと気の配り方が流石だなぁ。
スッと気配を消し時間の許すまで見ていってください。
そんな心の声が感じ取れました。
久保田さんの気配に気がついたのか振り向く年配の男性。
・・・目が合った瞬間、中学生が母親にエロ本を見つかった時と同じ様な男性の表情と気配を消し無表情の久保田さん。
少し焦った雰囲気で男性が久保田さんに話かけています。
通りすがりの近所の方にも久保田さんは優しく受け答えをしている所も流石だなぁ。
男性は帰り際「人のバイクをこんなに見てごめんなさい。ただバイクが好きなので・・・見せて頂きありがとうございます。」
とても丁寧に挨拶をして足早に年配男性は帰っていきました。
この装いの久保田さんに声をかけた男性の勇気に心の中で拍手を贈ります。
バンダナで目元以外を隠し不良漫画に出てきそうな装いですが、とても優しい久保田さんです。
見た目と中身のギャップのお話でした。
RIKI